いじめをテーマにした人権作文の書き方とは?




人権作文を書くときは、いじめをテーマにしたものが多くあります。

ここでは、人権問題といじめの接点とは?いじめをテーマにした人権作文の書き方とは?についてご紹介します。

人権問題といじめの接点とは?

人権問題のテーマとしては、いろいろなものが挙げられます。

というのは、人権問題のテーマは人が持っている権利を侵すことであるためです。

そのため、人権問題のテーマとしてはいじめだけでなく次のようにいろいろなものがあります。

  • 障がい者や高齢者の権利
  • 人の戦争下での権利
  • 対人関係
  • ハンセン病やエイズ患者の権利
  • 男女平等
  • セクシャルマイノリティ

これ以外にも、人が関係するシーンで権利が何等か侵されている可能性があるときは、人権が侵されるようになります。

人権問題はこのように幅広いテーマがありますが、いじめが最も学生が身近な問題として捉えやすいでしょう。

人権作文を書く前に、もう一つ把握しておくべきことがあります。

世界人権デーということを聞いたことがあるのではないでしょうか。

世界人権デーは毎年1210日に決まっていますが、これは国連で世界人権宣言が19481210日に採択されたのを記念したためです。

世界人権宣言は13条全部でありますが、次のような文言が第1条にあります。

『すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。』

人権作文を書くときは、この文言がポイントになります。

人権作文のテーマがいじめのときは、いじめられる人といじめる人がいます。

人権がいずれの人にもありますが、違いがそれぞれにあります。

いじめをする理由がいじめる人にはあるでしょうが、自分の考えで相手をいじめます。

一方、いじめられる人は、その立場を自分の考えで受け入れているということではありません。

正直いうと、その立場を自分の考えに反して強要させられているため、自由ではありません。

しかも、自分の考えが無視されるため、人権もありません。

そのため、いじめは人権問題のテーマになります。

いじめをテーマにした人権作文の書き方とは?

ここでは、いじめをテーマにした人権作文の書き方についてご紹介します。

自分が体験したことを書く

体験したことを書くということでも、酷くいじめられたことは自分が見たり体験したりしたこともないと思っているのではないでしょうか。

いじめかどうかは、表面的な行いで判断されるということではありません。

いじめについては、次のような趣旨のことを文部科学省では定義しています。

それぞれの行いがいじめに当たるかどうかの判断は、形式的・表面的に行わないで、いじめられた人の立場で行う必要があります。

いじめというのは、いじめられた人が、一定の対人関係がある人から、攻撃を物理的、心理的に受けたことによって、メンタル的な苦しみを感じているものです。

なお、いじめが起きたところは学校の内外には関係ありません。

そのため、いじめはこのような行いが当たるということで判断されるのではなくて、どのような気持ちにいじめられた人がなったかということで判断されます。

攻撃が物理的、心理的というのは、暴力をふるうものだけでなく、グループによる無視や仲間外れ、あるいはものを隠される、お金をたかられるなども含まれます。

この定義を見れば、相当多くの人がいじめを実際に見たり、体験したりしたことがあるでしょう。

人権作文においては、自分がいじめを見た体験やいじめられた体験を書くことから始めます。

このときは、しっかりと5W1Hの「いつ、どこで、だれが、何を、どのように」を書きましょう。

5W1Hが体験談で漏れていれば、他の人は体験を実際にしていないため状況がわからないのであまり説得力がなくなります。

体験したことについて自分が思ったことを書く

次に、いじめを見たり、いじめを体験したりしたことについて、自分が思ったことを書きます。

いじめでは、いじめられた人の気持ちが大切です。

軽微であると表面的には思える行いでも、いじめられた人が悲しい気持ちになったり、屈辱的な気持ちになったりしたときはいじめになります。

いじめを見たときにこのように思った、いじめられたときにこのように思った、いじめられた人はこのように感じただろう、などというように自分の気持ちを書くことによって、共感をより呼ぶようになります。

いじめがない社会になるにはどうすればいいかを書く

終わりに、いじめがない社会になるにはどうすればいいかを書きます。

この部分では、社会に対する提言として、いじめがない社会にするためにはどのようなことが今の自分にできるかを書いて結論にします。




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